東京音楽大学大学院作曲科修了。作曲を西村朗、北爪道夫、小山順子、 音楽学(モンテヴェルディ周辺)を金澤正剛の各氏に師事。作曲家として1989年、日本現代音楽協会新人賞入選。1991年より同世代の作曲家伊左治直、杉山洋一、新垣隆と共に『冬の劇場』を結成し、イタリア人の作曲家とのコラボレーションなど活発に行った。1994年、Stella nova Tokyo「アジアの伝統、アジアの現代」の委嘱により日本代表として委嘱を受ける。1998年より作曲家と古楽器演奏家による『ARCOBALENO アルコバレーノ』を結成し、ルネッサンス、バロック音楽と共に現代作品をプログラムに織り交ぜたコンサートを重ね、好評を博す。2000年、オーストラリアの"The Third National Recorder Competition" にて『5つの練習曲 Cinque studi』が第1位を獲得。作品は国内 だけでなくオーストラリアなどでも演奏され、イタリアの『ディヴェルティメント・アンサンブル』、エレナ・カーゾリ(ギター)、マヌエル・ズッリア(フルート)、ガブリエレ・ブルトマン(リコーダー)によっても演奏されている。

 

 大学院修了後バロック音楽に傾倒し、声楽を牧野正人氏に師事する。2006年にイタリア留学を決意し、イタリア・ミラノ市立音楽院において、「ルネッサンスのポリフォニー」をディエゴ・フラテッリ氏の下で学ぶ。これまでに声楽をビアンカマリア・カゾーニ、ヴィンチェンツォ・マンノ、アントネッラ・ジャネーゼの各氏に師事。デーダ・クリスティーナ・コロンナ(演出家)より演技指導を受け、アンサンブルをマーラ・ガラッシ(バロック・ハープ)の下で学ぶ。また、モンテヴェルディ周辺の音楽理論・演奏慣習をロベルト・ジーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)に師事する。2009年にミケランジェロ・グランチーニ(1605-60)の論文とコンサートにより、最高点・褒賞付きで卒業する。この論文に収められている自ら編集したグランチーニの宗教曲はイタリアの出版社より刊行される予定。その後、自らアンサンブル・グランチーニを結成し、イタリア公共放送ラジオ”Rai 3”にて生演奏を行う。


 これまでにイタリアで多くのバロックアンサンブルと共演する。ギズリエーリ合唱団(パヴィア)、コスタンツォ・ポルタ(クレモナ)、アルス・カンティカ(ミラノ)、ファンタジアス(ミラノ)、ラ・ディヴィーナ・アルモニア(ミラノ)、アンサンブル・ローマ・バロッカ(ローマ)、アンサンブルD.S.G(ボローニャ)、アンサンブル・フェスタ・ルスティカ(ミラノ)、イル・カント・ディ・オルフェオ(ミラノ)、ラ・ヴェルディ・バロッカ(ミラノ)、ヴァーゴ・コンチェント(ヴェローナ)、アンサンブル・オッテット・バッハ(ベルガモ)、タリス・スコラーズ(イギリス)等。


 その他、バロックオペラの出演も多く、これまでにモンテヴェルディ『ポッペーアの戴冠』(ミラノ)のネローネ役、カヴァッリ『ラ・カリスト』(ミラノ)のメルクーリオ役、ペーリ『エウリディーチェ』(ボローニャ、ミラノ)のオルフェオ役、コルナッキオーリ『からかわれたディアーナ』のエンディミオーネ役(スペイン・ヒホン)等を演じる。2008年には『ドン・ジョバンニ』が初演されたプラハのエステート劇場においてモンテヴェルディ『オルフェオ』の牧人役を演じる。またヴァーゴ・コンチェントでヴェローナの各地でモンテヴェルディの『タンクレーディとクロリンダの戦い』を語り役として演じた。


 また、ミラノ市立音楽院の指揮科にも4年間在籍し、エミリオ・ポマーリコ、レナート・リヴォルタ、杉山洋一氏の下で研鑽を積む。2010年にはミラノのテアトロ・ダル・ヴェルメにおいて、オーケストラ『イ・ポメリッジ・ムジカーリ』を、2012年にはミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮し好評を博した。


 2012年12月に完全帰国し日本での活動を再開する。現在、千葉バッハ合唱団、コーロ・ルミノーソ、混声合唱団『フレンズ』、成田フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務めている。日本音楽学会、日本イタリア古楽協会、日本ヘンデル協会、千葉市音楽協会会員。モンテヴェルディ倶楽部、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン『キャノンズ・コンサート室内合唱団』メンバー。











指揮者紹介



福島 康晴

Fukushima Yasuharu